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ウサチョフとオレイニコフは、現代ロシアの絵本の世界で最高のコンビではないかと思う。国際アンデルセン賞を受賞したイラストレーターのオレイニコフについては、以前『ミセス』誌上でご紹介したことがあるが、児童作家のウサチョフが日本語に翻訳されるのは初めて。本書の美しくこなれた日本語訳でテクストとイラストの絶妙な「かけあい」を心ゆくまで堪能することができる。
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掲載誌:『ミセス』2021年4月号
掲載コーナー:Book Review. 沼野恭子さんの今月の本、324頁。
◆書誌情報◆
アンドレイ・ウサチョフ作、イーゴリ・オレイニコフ絵、藤原潤子文『まほうの木』東洋書店新社、2020年。